軟膏剤とクリーム剤何が違うか：それぞれの特徴とは

皮膚のケアにおいて、軟膏剤とクリーム剤の違いや使用感について知っておくことで、より適切な選択ができます。

軟膏剤とクリーム剤の基本的な違い

軟膏剤とクリーム剤では異なる基剤が使用されています。基剤とはベースとなる成分のことです。この違いによって有効成分が同じでも塗り心地などに違いが生まれます。

軟膏剤は主に油性基剤を使用しているのに対し、クリーム剤の基剤には油性成分に加えて水分が含まれています。

軟膏剤は保湿力が高く、皮膚を保護する効果があります。刺激が弱く肌の弱い方にも向いています。

油分が多いため、塗った後にべたつきやすいです。

クリーム剤は水分を含むため、さらっとなめらかです。ベタつきが少なく、水で簡単に洗い流せる一方、汗などでも流れやすいです。

なめらかでのびがよく塗りやすいですが、刺激が強く傷のある部位やジュクジュクした部位などには適していません。

乾燥がひどいなどといった肌の状況や使用する部分、患部の状態に合った選び方が大切です。その他べたつきなどの塗り心地の違いがあることも考慮するとよいでしょう。

軟膏剤とクリーム剤はそれぞれ異なる特性を持っています。適切な選び方をすることで、皮膚のケアを効果的に行い健康な皮膚を維持しましょう。